掲載日時: 2026.10.07 18:02
【医療従事者必読】救急救命士の「特定行為」制度はどう変わる?厚労省が検討する新たな認定プロセスとは
近年、救急医療の現場では、手厚いケアが求められる一方で、医療従事者一人当たりの負担増という構造的な課題に直面しています。特に、救急救命士(ALS/ACLSを修了した専門職)が持つ高度な知識と技術を、実効性をもって患者ケアに活かすことが急務となっています。
そうした背景から、厚生労働省が、救急救命士による「特定行為」の認定プロセスに関する大きな検討を進めています。本記事では、今回示された暫定的な新制度の概要を解説し、これが現場の救命医療にどのような変化をもたらすのかを深く掘り下げていきます。
🚨 現状の「特定行為」の課題:過度な認定の壁
まず、現在の特定行為の認定制度の構造を理解することが重要です。現在のルールでは、救急救命士が新しい特定行為を実施するためには、単に知識を習得するだけでなく、高度な手続きを経る必要があります。
▪️ 基本的なプロセス:都道府県MC協議会による認定
現行制度では、特定行為を追加する場合、追加講習などの修了を経て、まず所属する都道府県のメディカルコントロール(MC)協議会による認定を受けることが必須です。このMC協議会は、全国47都道府県に設けられている専門機関であり、主に消防機関に所属する救急救命士に対して、特定行為の適否を判断し、認定を行っています。
しかし、現場の声や専門家の指摘として、このMC協議会を通じた認定プロセスが単に手続き的であるだけでなく、実務のスピードや、病態の多様化に対応しきれていない側面があるという課題が指摘されてきました。
🏥 検討されている新制度の骨子:学会認定の暫定導入
このような現場のニーズを受け、厚生労働省は、関係学会による認定を一時的に容認するという、画期的な「暫定措置」の案を検討会に提示しました。これが、今回の最も重要なポイントです。
▪️ 学会認定のメリットと目的
検討案では、学会が専門的な知見に基づき、救急救命士が行う特定行為について認定する制度が、MC協議会の本格的な体制整備が完了するまでの「暫定的な措置」として導入されることが目指されています。これにより、以下の主要なメリットが期待されています。
- 迅速性


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